コロナウイルスの影響で花見などの宴会の自粛などもありますが、主治医の先生とも話し合い、「最後の限られた時間でご本人・ご家族のやりたいことを全力で応援しましょう!」と言っていただくことができ、3月21日を目標にご家族と数分でもいいから桜を見に行くことを計画しました。

痛みのコントロールは先生が、

車いすの手配はケアマネージャーさんが、

少しでも動けるようにとリハビリさんが、

体調管理は訪問看護師が、

そしてご家族のお休み調整はご主人様と息子様がと、とても楽しみにされていました。

車いす一つとっても何でもいいというわけではありません。行くからにはいかに楽で、楽しかった!と思える乗り心地がいいものでなくては!!と妥協せず、3回も変更させていただきました。快く変更の手配や、「これはどうでしょうか?」と提案してくれ一緒に考えてくれるケアマネさん。

3月から入職したリハビリさんもご本人に苦痛なく花見に向けて介入して頂きました。リハビリさんが介入してからはご本人も行きたい!!頑張りたい!ととても意欲的で両足にあった浮腫もすごく軽減されていました。

 

当日はとても暖かく、本当に外出日和!!

残念なことですが前日から体調の悪化があり、病院に入院していたらとてもできないですが、ここは自宅の強いところです!!

当日直前まで外で何があってもいい!!それでも本人が行きたいというなら行こう!!と2人で万全の体制でご本人宅へ向かいました。結果は頑張りましたが、行くことはできませんでした。

外出を計画していたため、ご本人様は大勢の家族に見守られながら旅立たれました。

 

 

 

 

 

どうしても桜を見せてあげたいと、その日のうちに近くの花屋さんを探しましたが、売っていませんでした。

それでも、あきらめたくないと次の日に大きな花屋さんに桜を買いに行き、ご本人の元に届けにいったとの事です。

沢山の人が一つの目標に向かって大きな輪を作れたこと。確かに結果は花見に行けませんでしたが、ご本人は本当に眠るように旅立たれました。ご家族も「気持ちよく寝てるね。」と思われたようです。

 

また一つのお別れを経験させていただきましたが、今回も自宅でだからできたことが沢山ありました。

沢山の人がご本人の最後の希望に向けて全力で頑張れたことはとても幸せな形の一つだと思いました。

 

本日も素敵な出逢いに感謝します。

だんだん(ありがとう)が溢れる訪問看護

スタッフ

 

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登戸だんだん訪問看護