私が訪問看護に行かせてもらった日から約40日間でしたが、本当に濃厚で、ご本人もご家族もとても素敵でした。私にとっても家で最期を過ごしたいというご本人に最後までご家族がより添い遂げていただいた思い出に残るご家族からのお手紙がとどきました。

ご本人は「絶対に病院には行きたくない。ここに居たい。」と常におっしゃっていて、そんな中でも「子供に迷惑をかけたくない」と最後の最後までトイレに自分で行ったり、息子様が帰って来るのにご飯が炊けていないと食べれない。と最後までお母さんでした。

母親って強いなぁ。と心から実感させていただく場面がたくさんありました。

息子様がお仕事に行かれている間に訪問することが多く、足浴をしたり、2人で秘密の話をしたりととても楽しい時間でした。

徐々に体調が悪くなるなかでもいつも笑顔で私の訪問を待っていてくださったことがとても印象的な方でした。

心温まる、とてもうれしいお手紙とたくさんの笑顔の写真が届きました。

看取るって素敵な時間だなぁ。と改めて思うお手紙でした。

以下手紙より抜粋させていただきました。

お別れをしてから、約2か月後に四十九日と納骨が無事に済みました。

母と父とお墓の中で仲良くしていると思います。

約40日の短い間でしたが、大変お世話になりました。

母の人生の最期の時でしたが出会えてお友達のように仲良くしてくださって、母は嬉しかったと思います。

何と言っても、ピンクのお湯で足湯をしてピースしている母の顔は楽しそうでいつみてもうれしく思います。

最後の時は、事前に色々教えて下さったので、家族全員、心穏やかに母のことを看取る事ができました。

いつも「私は家にいたい」と言っていた、母の希望をたくさんの方に助けていただき、かなえてあげれて本当に良かったと思っております。

正直、自宅で看取る事は不安でしたが、母が子供たちに心配をかけまいと頑張ってくれて、看護師さんの元気パワーのおかげで明るく穏やかに過ごせたと思います。

自宅で主治医の先生が死亡確認をして、終別れをした後ご家族から、先生と看護師さんも一緒に写真を撮ってください。とお別れをしたすぐ後なのにご本人を囲んでみんな笑顔で写真を撮りました。

そして、母の思いは子供には何も言わなくてもわかる強い繋がりがあるんだと思いました。

その写真も同封されておりとても、いいお別れだった思いがよみがえりました。

ご家族にご連絡をして、お線香をあげさせてもらいに行きたいと伝え、ご本人・ご家族に逢いにいってきました。

息子様・娘様と40日間の思い出や本人の若いときの写真をたくさん見せてもらいました。

ご家族に「母の最期の親友だった」「本当に心を許していた」といわれ、本当に嬉しかったです。

40日間という短いようで長く、またすべてが初めてだったため、不安も大きかった。もし往診医の先生や、訪問看護、ヘルパーさんが居なかったら、たぶん母の思いかなえられず、病院へ連れて行ってしまっただろう。

また、お別れをする最後の一息が家族みんなでわかった。そのあとの10分くらいはやっぱり寂しかったし、悲しかったけど、40日間とても濃密に母に関われて、やれることをしたと悔いがない。だから引きずらないし後悔はしていないよ。むしろ家で看取れて本当によかった。

沢山、思い出話をさせてまた素敵な時間をいただきました。

短い時間でしたが、親友になれたこと宝物です。

帰り際にお庭のユリをいただきました。ご本人が大好きで毎年飾っていたとの事で、事務所で咲くのが楽しみです。


本日も素敵な出逢いに感謝いたします。

登戸だんだん訪問看護 スタッフ

登戸だんだん訪問看護